北朝鮮撃破でパリ五輪切符獲得も…なでしこが直面する人気、実力の「氷河期」突入

公開日: 更新日:

 サッカー女子日本代表(なでしこジャパン)が28日、国立競技場で行われた五輪最終予選・第2戦で北朝鮮を2-1で下し、7月26日に開幕するパリ五輪の出場権を得た。

 前半26分、クロスバーに当たって跳ね返ったボールをDF高橋が左足で押し込んで先制すると、後半31分にはMF藤野が追加点を奪う。後半36分に北朝鮮に1点返されるも、再三のピンチをなんとか凌ぎ、2大会連続6回目の五輪出場を決めた。池田太監督は「一番良い色のメダルを目指して全員で戦います」と涙目でコメントした。

 もっとも、パリ五輪では、強豪相手に苦戦の連続が予想され、8強止まりだった2021年東京五輪以上に早期敗退の危険性がある。なでしこ初代専任監督の鈴木良平氏が「日本は欧州各国リーグでプレーするする好タレントを揃え、攻守に充実したチームに仕上がってはいますが……」と前置きして続ける。

「女子サッカーは世界ランク1位スペイン、2位アメリカ、3位フランスの3カ国が図抜けており、突破力や決定力、リードしてからの逃げ切り方など課題を抱える日本は、ランク上位国相手に厳しい戦いを強いられる。新興国も不気味です。23年W杯では当時、ランク25位のコロンビアや40位台だったナイジェリアやジャマイカ、50位台の南アフリカ、70位のモロッコが決勝トーナメント進出を果たした。アフリカや中南米勢にも気の抜けない戦いの連続となるでしょう」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    三浦大知に続き「いきものがかり」もチケット売れないと"告白"…有名アーティストでも厳しい現状

  2. 2

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  3. 3

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  4. 4

    松嶋菜々子の“黒歴史”が石橋貴明セクハラ発覚で発掘される不憫…「完全にもらい事故」の二次被害

  5. 5

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    下半身醜聞の川﨑春花に新展開! 突然の復帰発表に《メジャー予選会出場への打算》と痛烈パンチ

  3. 8

    モー娘。「裏アカ」内紛劇でアイドルビジネスの限界露呈か…デジタルネイティブ世代を管理する難しさ

  4. 9

    伸び悩む巨人若手の尻に火をつける“劇薬”の効能…秋広優人は「停滞」、浅野翔吾は「元気なし」

  5. 10

    小松菜奈&見上愛「区別がつかない説」についに終止符!2人の違いは鼻ピアスだった