「監督をやる気はあるか?」大物OBに尋ねられ、ついに…と思ったらセガサミー監督の打診が
2005年に現役を引退後、07年に指導者として社会人野球に戻った。かずさマジック(現・日本製鉄かずさマジック)でコーチとして4シーズンにわたって指導に当たり、10年には都市対抗と日本選手権出場に導いて同年限りで退任した。
解説者を務めていた13年秋、元ロッテ監督の有藤通世さんのゴルフコンペに参加。こう聞かれた。
「清は監督をやる気はあるのか?」
「はい。あります」
「分かった」
ロッテ一筋17年。「ミスターマリーンズ」と言われた私に、ついにロッテの次期監督の話が……。球団の大物OBである有藤さんに言われれば普通はそう考えるだろう。だが、違った。直後に東芝府中時代から旧知の仲である社会人チーム・セガサミーの副部長から電話がかかってきた。
「初芝さん、お久しぶりです。うちの次の監督をやっていただけませんか?」
「え? 何で?」
「監督をされるつもりがあると聞きまして……」 セガサミーの里見治会長は元巨人の長嶋茂雄終身名誉監督などプロ野球関係の人脈が豊富。そんな球界OBのつながりで、有藤さんから意思を確認されたのは、ロッテではなく、セガサミーの監督の話だった。