米ツアー10位以内5回の古江彩佳の世界ランクはなぜ、国内女王・山下美夢有より下なのか…パリ五輪代表決定まで1か月
山下美夢有がいくら勝星を重ねても…
そこで山下と古江だ。
2年連続年間女王となった山下の国内成績は圧倒的。昨季も国内32試合で5勝をあげ、トップ10入り20回。今季も11試合でベスト10入り6回。その内2位が3回ある。
しかし、世界の強豪が集うポイントが高い海外メジャーの成績を見ると、昨年の全米女子オープンは予選落ち。エビアン48位、全英女子21位とふるわなかった。
一方の古江は、22年7月のスコティッシュ女子オープンに優勝。昨季は国内6試合でベスト10入り3回。米女子ツアーは23試合で同6回。メジャーでの予選落ちはなく、全米女子プロ8位、全米女子オープン6位と好成績を残している。
今季もメジャーのシェブロン選手権こそ50位(山下は17位)に終わったが、他の11試合では優勝を争った前週のみずほアメリカズ・オープン7位やブルーベイLPGA3位など、ベスト10入り5回と安定した戦いぶりを見せている。
国内ツアーと世界最高峰の米女子ツアーを比べれば、選手のレベルやコース難度の差は歴然。山下がいくら勝星を重ねても、世界の強豪が見向きもしない国内大会に過ぎない。一部ではあるが、「米国で戦う古江より山下の方が世界ランキングで上位にいるのが不思議」というファンの声はよくわかる。
古江の次戦は30日開幕の全米女子オープン(ペンシルバニア州ランカスターCC)。国内からは山下も参戦する。ポイントが高いこの大会で、古江は大幅なジャンプアップを狙う。