大谷の「ホームランダービー」は見納めか…心身の負担を考慮すれば今回がラストチャンス
■2021年は参加後に打撃急失速
大谷は21年のホームランダービーに出場して苦汁をなめている。1回戦でナショナルズのソト(現ヤンキース)に3本差で敗退。規定の3分間では決着がつかず、1分間の延長戦までもつれ込んだこともあって、対戦後は疲労困憊だった。この時の疲れが打撃に悪影響を及ぼし、本塁打は前半戦の33本から、後半戦は13本と激減している。
本塁打競争に参加したことがタイトルを逃した原因とされたが、当時は投打のリアル二刀流実質1年目。メジャー移籍後、初めてシーズンを通してフル稼働した。ペースが掴めない中、投手としての後半戦は、ほぼ中6日のローテで10試合に登板し、5勝1敗、防御率2.84。打撃同様、最後は投球でも息切れして9勝(2敗)に終わり、「2ケタ勝利、2ケタ本塁打」達成はならなかったものの、ローテの軸として十分に機能した。
大谷は昨年9月に右肘靱帯修復手術を受け、今季は打者に専念している。来季開幕には二刀流での復帰が予定されているだけに、心身への負担を考慮すれば、ホームランダービーへの出場は実質、今季が最後のチャンスなのだ。