大谷の三冠王に黄信号…猛追するパドレス安打製造機が誇る「ライバル偉業阻止」の経歴
昨季は、メジャー史上初の「40本塁打、70盗塁」を達成し、ナ・リーグMVPを受賞したブレーブスのアクーニャJr(.337)と熾烈な首位打者争いを繰り広げた末に、最後は1分7厘差で振り切った。ヤンキース、ブレーブスとも東海岸の人気球団だけに、スター選手の偉業達成を阻止したアラエスは両球団のファンの間で憎悪の対象になっているほどだ。
メジャーを代表する「安打製造機」として知られるアラエスは、夏の疲労から8月に打撃の調子を崩すものの、タイトル争いが熾烈になる9、10月に復調する傾向にある。過去5年間の月別打率では8月が.266と最も低いが、9~10月は.335と結果を残しているのだ。
アラエスが所属するパドレスは首位ドジャースと7.5ゲーム差のナ・リーグ西地区2位。ワイルドカード争いでもブレーブスに次ぐ2位で、2年ぶりのポストシーズン進出が可能な位置につけている。
自身のタイトル獲得とチームのポストシーズン進出がかかるだけに、安打製造機がヒットを量産する可能性は十分にある。
大谷は、ジャッジ、アクーニャJr同様、シーズン終盤に調子を上げるアラエスによって首位打者を逃すかもしれない。