巨人とDeNAは新助っ人獲得も阪神・岡田監督は補強に否定的…問われる虎フロントの育成力と組織力
そもそも岡田彰布監督(66)にとって、野手の助っ人はあくまで「保険」でしかない。昨季は重用したノイジーには6月28日に今季2度目の二軍降格を命じた。ミエセスも6月14日以降、二軍暮らしが続いている。
「岡田監督は生え抜き中心のチーム作りを目指しており、若手を抜擢するつもり。そもそも、フロントの外国人のスカウティング力をあまり信用していないフシもある」と、コーチ経験のある球団OBがこう続ける。
「過去10年間で阪神の外国人野手でそれなりに成功したといえるのは、ゴメス、マルテ、サンズくらい。20人弱の選手を獲得して、年俸300万ドル(約3.4億円=当時レート)のロサリオ、年俸250万ドル(約2.8億円)で2年契約のロハス・ジュニアなど、高額契約を結んだ選手は軒並み失敗に終わっている。途中入団したロジャース、ナバーロ、ソラーテも散々でした」
純国産打線で優勝争いを目指すのは、首位の広島も同じ。開幕直後にシャイナー、レイノルズが相次いで故障離脱。レイノルズは今季中の左肩手術からの回復が見込めないため、先月下旬に契約解除。シャイナーも二軍戦で打率1割台と苦戦が続いている。