著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

MLBホームランダービー超過酷化の背景に放送局の視聴率稼ぎ…大谷は辞退、21年は不調のきっかけに

公開日: 更新日:

 ドジャース大谷翔平がオールスター前日に行われるホームランダービーに出場しないという発表が球団からあった。

 表向きの理由は、昨年9月に右肘の手術を受けて回復途上にあるためホームランダービーに出場すれば肘に大きな負担がかかる恐れがある、というものだ。

 しかし実際は、2021年にホームランダービーに出場したことで微妙な感覚が狂い、本塁打数が大幅にペースダウンしたため、その二の舞いになるのを避けたのだろう。

 ホームランダービーは14年までは選手殺しの過酷なイベントではなかった。それまでも計8人が参加して第1ラウンドを戦い、その勝者4人が第2ラウンド(準決勝)に進出。その勝者2人で決勝戦を行うという形式は今と同じだが、1つのラウンドは10アウト(本塁打にならない打球=1アウト)までに打った本数を競う方式だったので、各ラウンドで出る本数は5~7本程度、時間も1分半くらいで終わった。

 しかしホームランダービーの視聴率が好調で、放送局から視聴率をさらに上げるため、より本塁打が出るようルールを変更してほしいという要望があり、15年から各ラウンドを制限時間4分とし、134メートル以上のアーチを2本以上打った打者には30秒のボーナスタイムが加算される現在の方式に変わった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇