貴景勝に今場所終了直後の「引退説」…満身創痍で大関陥落も「株・部屋」には不安なし

公開日: 更新日:

 横綱に引導を渡されたのだから、ある意味、割り切れるのではないか。

 今場所9度目のカド番だった大関貴景勝(27)が26日、結びの一番で横綱照ノ富士に敗れ、8敗目。2019年7月場所に続き、2度目の大関陥落が決定した。

 大関は陥落した翌場所に限り、2ケタ勝利ならば元の地位に復帰できる。前回も陥落直後に12勝して再昇進したが、支度部屋では「(大関から)落ちたのは一緒だけど、中身は(当時と)まるで違う」と言い、「強い人は大関に、もしくは上に行く。弱い者は落ちる」と、弱気な発言が目立った。

 無理もない。21年に頸椎をケガして以降は慢性的な稽古不足にあえいできた。満身創痍の身体でそれでも土俵を務めてきたのは、引退したくてもできない事情があったからだ。

「親方になるための年寄株を持っていませんでしたからね。それが今年6月30日、定年延長で協会に残っていた湊川親方(元小結大轍)が退職。湊川株を入手したのは貴景勝で、すぐに継承するために退職してもらったともっぱらです。さらに20年に結婚した夫人の父は、06年に急逝した二十山親方の元大関北天佑。二十山部屋は建物も土俵も残っており、貴景勝はそこで暮らしている。株も部屋もあるので、引退しても困ることはない」(角界OB)

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  2. 2

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  3. 3

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  4. 4

    ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?

  5. 5

    バンテリンドームの"ホームランテラス"設置決定! 中日野手以上にスカウト陣が大喜びするワケ

  1. 6

    菜々緒&中村アン“稼ぎ頭”2人の明暗…移籍後に出演の「無能の鷹」「おむすび」で賛否

  2. 7

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  3. 8

    ソフトバンク城島健司CBO「CBOってどんな仕事?」「コーディネーターってどんな役割?」

  4. 9

    テレビでは流れないが…埼玉県八潮市陥没事故 74歳ドライバーの日常と素顔と家庭

  5. 10

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ