パリ五輪は「史上最悪の祭典」…テロの脅威、暴徒、競技場不備、蒸し風呂の移動バス、選手村はエアコン無し
セーヌ川を舞台とした式典は、川岸のルーブル美術館など観光名所が連なる。世界的歌手のレディー・ガガやセリーヌ・ディオンも美声をとどろかせた一大イベントは現地夜11時半ごろにお開きとなった。
■TGV破壊行為でなでしこは4時間バス移動に
パリでは100年ぶりの夏季大会。パリ市やIOC、五輪組織委員会はさぞ胸をなで下ろしただろうが、華やかなイベントの舞台裏では早くもトラブルが続出している。
開会式当日のこの日、フランスの高速鉄道TGVの線路網への大規模破壊行為が勃発。国中が大混乱に陥り、一般人はもちろん、アスリートも大きな影響を受けた。
サッカー女子のなでしこジャパンは、初戦が行われた仏西部のナントからTGVでパリ市内に移動する予定だったが、急きょ、手段をバスに切り替えた。約50人乗りのバスでパリまで約4時間かけての移動を強いられ、グッタリだった。
JOCは各競技団体にLINEで注意喚起を行ったが、競泳女子の鈴木聡美(33)は「応援に来る家族が心配」と曇り顔だ。