小池都知事の剥離骨折はなぜ起きた? 神宮始球式で左膝グニャリ…元中日チームドクターが解説
公認野球規則ではマウンドの高さは25.4センチと定められており、実際に立ってみると思ったより高低差を感じる。その傾斜も、今回のケガの原因とみられている。
「マウンドはホームベースに向けて斜めになっているので、平らな地面から投げるのとは訳が違います。もともと投球動作は繊細な動きで、それに傾斜が加わるため、一般の人がすぐに慣れるものではありません」(佐藤のり子院長)
剥離骨折は小池知事に限ったことではなく、注意が必要だ。
「年齢や体形の変化に気付かず、昔と同じような動作を取ってしまうと剥離骨折のリスクが高まります。普段から運動を心がけ筋力を維持し、しなやかな関節の動きを保つことが大切です。運動の前には十分なエクササイズを行い、体をほぐしましょう」(佐藤のり子院長)
神宮の魔物は、準備運動不足の人に厳しいようだ。