指導経験なしの藤川の就任、1年で解任された今江…教え子がいる阪神と楽天の監督交代劇にモノ申す
ひどいのは楽天だ。まだ若い今江敏晃監督(41)が2年契約の1年目に解任された。交流戦を制し、シーズンは4位。この戦力なら上出来ではないか。
新聞報道によれば、楽天が2005年に球界に参入して20年、わずか1年の短期政権で終わったのは、初代の田尾安志氏に始まり、大久保博元氏……今江監督で6人目というから驚きだ。こんなことでは受ける人がいなくなる。阪神にも楽天にも教え子がいるだけに、実に不安である。
ここからは、最近教えた野球の話をしよう。
甲子園では細かいプレーの質が勝敗を分けることが多い。情報のない初めて見る投手と対戦する際には、「走者一塁」で行う「片側リード」が効果的だ。
チームで最初に走者が出塁した時、初球にこのリードを取る。通常はだいたい3.5メートル。これを4メートルほどに広げる。横浜スタジアムなら、土のアンツーカーの部分から両足が出るくらい。かなり大きめである。「片側」とは走者が帰塁することだけを意識するリード。相手投手に素早い牽制球を投げさせることが目的だ。