球界の重鎮・権藤博氏はむしろ「日本の投手は投げなさ過ぎ」…沢村賞また「該当者なし」で選考基準見直し案も
2019年以来6度目の「該当者なし」の判断を下さざるを得なかった堀内委員長は、「考えないといけない」と選考基準の見直しに言及したが、昨年8月の日刊ゲンダイのコラム【権藤博の奔放主義】で、1961年に沢村賞を受賞した権藤博氏は「日本の先発投手は投げなさ過ぎ」とこう寄稿している。
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DeNAのトレバー・バウアー(32)は笑っているのではないか。
2020年のサイ・ヤング賞投手は、3月末に来日して5月3日に一軍初登板。ここまで14試合に登板して7勝3敗、防御率2.95の好成績で優勝争いの輪の中にいるチームを牽引している。
「できるだけ多くの試合に投げ、投げる試合は最後まで投げ切りたい」
本人がそう言う通り、自ら望んで中4日のマウンドに立つこと3度。うち2試合で完投勝利を挙げている。中4日登板での成績は2勝1敗、防御率1.44と圧巻だ。
翻って日本の先発投手は、ほとんどが中6日のローテーションで回っている。メジャーでは中4日が当たり前。その一線で投げてきたバウアーの目には、いかにも甘く、過保護でひ弱に映っているに違いない。