ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定
「それでも160キロ出ますから」
メジャーでも名うての剛腕はコントロールに問題があるが、自分はそうじゃない。160キロを投げてなおかつ、その剛腕よりも制球がいい。だから必ずしも、筋骨隆々になる必要はないと言いたかったのだろう。
あるとき佐々木がウエートトレーニングをしていると、同僚から声を掛けられた。
「そんな軽いのを上げているんだ……」
すると、本人はこう言い返したという。
「それでも160キロ出ますから」
これらのやりとりを伝え聞いたロッテOBのひとりは、「本人はいますぐ海を渡ったとしても、バリバリ活躍できると思っているのでしょう。まだ筋力が足りないことを自覚している佐々木の強がりですよ。人に負けたくないという気持ちはだれよりも強いですからね」と話している。
ドジャースは今季、4年ぶりにワールドシリーズを制覇した。
2年連続本塁打王を獲得して前代未聞の「50(54本塁打)-50(59盗塁)」を達成した大谷翔平(30)だけではない。MVP実績のあるベッツ(32)とフリーマン(35)に加え、投手では山本由伸(26)やグラスノー(31)らメジャーでもトップクラスのポテンシャルを持った選手が顔をそろえる。今季はメジャー最多の98勝をマーク、12年連続でプレーオフに駒を進めた「常勝球団」だ。いわば「勝つのが当たり前」のスター軍団に加入して結果を出すことが、果たして「世界一の選手」になりたい佐々木の意に沿うのか。むしろメジャーの頂点に君臨する大谷やドジャースをやっつけ、ギャフンと言わせてこそ「希代の負けず嫌い」ではないか。
ヤンキースもカブスもパドレスも、そんな佐々木の勝ち気な性格、ハングリー精神を見込んで獲得に名乗りを上げているに違いない。
◇ ◇ ◇
佐々木は昨オフ、母親と一緒になって「メジャーに行かせてくれ!」と泥沼交渉劇を繰り広げたのは記憶に新しい。そもそもなぜ、「母親」が首を突っ込んでいたのか。母親の正体と、当時の全内幕とは。
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