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羽川豊プロゴルファー

1957年栃木県出身。79年日本学生ゴルフ選手権優勝。翌80年にプロテストに合格すると、ルーキーイヤーの81年は日本オープン、日本シリーズに優勝。同年代の湯原信光、倉本昌弘とともに「ニューウェーブ三羽烏」と呼ばれた。82年にはメジャーのマスターズから招待され、初出場で15位。「世界最強レフティー」と絶賛された。現在はシニアツアーでプレー。テレビ解説者としても活躍している。

ツアー選手の年間評価に“賞金ランク”は適正か? 大会毎の賞金格差を前に無理がある

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 一方で、国内男子ツアーのシード権は今も獲得賞金額が基準です。前週の試合で来季のシード選手が確定しました。28日開幕の今季最終戦、日本シリーズには有資格者30人が出場。優勝賞金は4000万円と高額ですから、今季4勝で現在賞金ランク1位の平田憲聖(約1億1244万円)を、同1勝で5位の木下稜介(約8837万円)が逆転することも可能です。

 2年前に賞金王になった比嘉一貴は当時、世界ランク68位でもマスターズに特別招待されました。日本の賞金王に必ず招待状が届くわけではありませんが、誰でもトップを極めたいのは当然でしょう。

「賞金額ではなく、獲得Pこそが、実力を正当に評価できる」という声が多いのは、大会ごとに賞金総額が異なるからです。男子ツアーは日本オープンから最終戦までの優勝賞金は4000万円以上ですが、その半分の大会も少なくない。「賞金格差」がある以上、1年の活躍を獲得賞金で評価するということにはやはり無理があります。

 国内女子ツアーもかつては賞金ランク1位が「年間女王」となり、シード権も同ランクにより決まっていました。今は「年間女王」もシード権も「メルセデスポイントランキング」が物差しです。3日間大会の優勝は200P、4日間大会300P、国内公式大会400P、海外メジャー800Pと配分を分けて、大会の「格」や出場者レベルのバランスを取っています。国内の男子ツアーも世界の流れには逆らえず、近いうちにポイント制に移行していくとみています。

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