イニエスタの引退試合を取材しながら2010年南アW杯決勝の値千金ゴールが蘇った
どうやら小学生時代にPCゲームのWinning Eleven(ウイニングイレブン=通称ウイイレ)を通して、選手たちの特徴を把握していたようだ。
「そうか、ゲーム画面で選手のプレーを知る楽しみ方もあるんだなぁ~」と感心してしまった。
試合は前半30分までバルサのワンサイドゲームだった。イニエスタは40歳、サビオラは43歳、シャビも44歳とチームでは若手の部類に入る。
バルサはワンタッチやツータッチでショートパスを繰り返す伝統のポゼッションスタイルでレアルを攻め立てた。技術はもちろん、戦術スキルも歳を重ねたとしても衰えてはいない。
対するレアルは、今回は来日しなかったMFジダン、MFベッカムに代表される「個のタレント力」で黄金時代を築いてきただけに、やはりチームプレーという点ではバルサに見劣りした。
それでも「43歳の若手組」であるGKカシージャスが、バルサの決定機を次々とストップ。拮抗した試合の立役者となった。
勝負は1-1から後半の追加タイムにイニエスタの左クロスがオウンゴールを誘い、バルサの勝利でレジェンドの引退試合のフィナーレを飾った。