イニエスタの引退試合を取材しながら2010年南アW杯決勝の値千金ゴールが蘇った
もうひとつ、サッカー界では「シニア」にカテゴライズされる40、50代の往年の名手たちが、フルに90分間プレーしたことにも驚かされた。
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東京都を含めて全国的に40歳以上からの「シニアリーグ」というカテゴリーがある。
O(オーバー)40(40歳以上)、O50、O60は30分ハーフ、O70からは25分ハーフ、そしてO75とO80は20分ハーフという試合時間になっている。もちろん体力面を配慮してのこと、だ。
これまで日本代表戦の取材で海外に赴き、現地のサッカー協会の職員やメディア関係者のチームと日本のメディアチームとの親善マッチで何度かプレーさせてもらった。
対戦相手に「20分ハーフで試合を回して本数を多くしたい」と言うと怪訝な顔をして「サッカーは45分ハーフの計90分でやるのが常識だろ」といぶかられたものである。
いや、それはそうなんだけど、あくまで親善試合なんだから……とは言わなかった。