大谷翔平2025年投打タイトル獲得の「本命・対抗・大穴」…元メジャーリーガー岡島秀樹氏が大胆予想
【野手編】「三冠王」射程圏
投手に復帰して心身への負担が増すため、打者としてのパフォーマンスが低下するのは仕方ないことでしょう。
ロバーツ監督も「投手として出場するので盗塁数は多少、減ると思う」と見通しを明かしています。盗塁は故障リスクが伴うだけに、特に登板時は自重せざるを得ません。
盗塁数は激減する可能性はあっても、打撃はハイレベルな数字を残すと思います。自身が希望する二刀流に復帰することで、打撃での相乗効果が見込めるからです。
25年は最低でも「3割、30本、30盗塁」のトリプルスリーのクリア確実。40本塁打、100打点の大台に乗るとみています。三冠王を狙うためには打率を稼がなければなりませんが、.320~.325をマークすれば自身初の首位打者、そしてトリプルクラウンも決して不可能ではないでしょう。
25年のナ・リーグは熾烈なタイトル争いが予想されます。ツインズ時代の22年から3年連続首位打者のアラエス(パドレス)、大谷を抜いてプロスポーツ史上最高額の15年総額約1170億円でメッツに入団したソト、23年にメジャー史上初の「40-70」(41本塁打、73盗塁)を達成したアクーニャJr.(ブレーブス)が故障から復帰する見込み。大谷はナ・リーグの強打者たちと四つ巴のタイトル争いを強いられることでしょう。
二刀流だったエンゼルス時代の23年には8、9月に疲労がピークに達し、体に張りを訴えるなどして成績を落としました。オールスター以降を乗り切り、「3割、40本、30盗塁、100打点」をマークすれば、3年連続MVPも見えてくると思います。