メジャーには「2世選手」がゴロゴロいて大活躍するカラクリ…日本とは環境、文化がまるで違う
日本のプロ野球も現役に日本ハムの山崎福也(32)がおり、黒田博樹(広島、ドジャース、ヤンキース)の他、長嶋茂雄、一茂父子、野村克也、克則父子らがいるものの、ともに一流という例はほとんどない。メジャーで2世選手が活躍するのはなぜか。
スポーツライターの友成那智氏はこう言う。
「日本と違ってメジャーリーガーは2月のキャンプに家族を同伴します。子供を球場に連れてきて遊ばせる際に、同僚が野球を教えたりするのです。子供たちは3カ月ほどの夏休みの最中も、本拠地で試合があれば父親とともに球場に行って、キャンプで顔馴染みになった選手から野球を教えてもらったりもします。ソフトボール選手の母親に育てられたサバシア、ミゲル・カブレラ、セスペデスらも同様のケースです。日本で言えば大相撲に2世が多いのと似ている。相撲部屋で育った子供の多くが力士になるようなものだと思う。日本の野球界にはプロアマ規定があり、プロ野球選手はたとえ親子でも高校生以上に野球を教えることができないから、環境が違います」
選手を獲得する立場であるア・リーグのスカウトは「DNAの問題が大きい」とこう続ける。