「誘蛾灯 鳥取連続不審死事件」青木理著

公開日: 更新日:

■男たちを狂わせた肥満ホステス

 09年に発覚した鳥取連続不審死事件の闇に迫るルポルタージュ。

 詐欺や窃盗の他、2件の強盗殺人で起訴された上田美由紀の周辺では、04年以降、起訴された事件以外にも4人の男性が不審死を遂げていた。死んだ男たちは、全員、彼女がホステスとして働いていたスナックの常連客だった。新聞記者や刑事らが職や妻子を捨て、ぶよぶよに肥満し、誰とでも寝て、5人も子供がいた被告になぜ魅せられ、破滅していったのか。かつて被告が働いていたスナックに通い、仕事仲間や元同棲相手、死んだ男たちの関係者を取材。そして拘置所の被告本人とも面会を重ねながら、その素顔と事件の背景を明らかにしていく。
(講談社 1600円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 2

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  3. 3

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  4. 4

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  5. 5

    阪神・藤川監督が酔っぱらって口を衝いた打倒巨人「怪気炎」→掲載自粛要請で幻に

  1. 6

    巨人・小林誠司に“再婚相手”見つかった? 阿部監督が思い描く「田中将大復活」への青写真

  2. 7

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差

  3. 8

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  4. 9

    フジテレビを救うのは経歴ピカピカの社外取締役ではなく“営業の猛者”と呼ばれる女性プロパーか?

  5. 10

    阪神からの戦力外通告「全内幕」…四方八方から《辞めた方が身のためや》と現役続行を反対された