『長生きは「唾液」で決まる!』植田耕一郎著
1日に1~1.5リットルも作られている唾液。食べ物をのみ込みやすくするだけでなく、口内を洗浄したり細菌の繁殖を抑える役割も担っている。
しかし、年を重ねると唾液の量が減少し、ドライマウス(口腔乾燥症)になりやすくなる。そして、口が粘つくような不快感や口臭の原因になるばかりか、歯周病が発生しやすくなる。さらに、糖尿病のリスクも高まるというから恐ろしい。歯周病菌が歯茎から血液に入り込むと、エンドトキシンという毒物が作られ、これがインスリンを作りにくくするためだ。
本書では、全身に悪影響を及ぼす唾液の減少に対抗するための、「口ストレッチ」を紹介。唇や舌を突き出したり頬を膨らますことによって、唾液の分泌量を増やす体操だ。また、唾液腺を直接刺激するマッサージなど、口内の若さを保つ秘訣を伝授する。
(講談社 800円)