「シモ」には、セックスや性器から、ウンコや腸、そしてそこにすむ腸内細菌まで含む。免疫と腸内細菌を長年研究してきた著者は、そうしたシモこそが、健康長寿のカギを握っていると説く。
母親の胎内で無菌で暮らしてきた赤ちゃんが、何でもなめたがるのは、免疫を高めるために体内に雑菌を取り込もうとしているからだという。赤ちゃんが口にするこの土壌菌は中高年の「朝立ち」を復活させる効能もあるそうだ。その他、日本人の大便の重さが戦前の半分になってしまったと指摘しながら、大便の大きさと自殺とセックスの関係を紹介するなど、シモと体の不思議を解説した健康本。
(三五館 1200円)