「メモするだけでラクになる「がん手帳」のつけ方」相羽恵介著
治療は医師任せで、一日中不安だけにさいなまれる。質の良い治療を望みながらも、がん患者の多くは、こうした日常生活を送っているのではないか? しかし、質の良い治療を受けたければ、質の良い情報を医師に伝える努力が必要だ。
そこで本書は、「がん手帳」をつけることを提案している。市販の手帳に“起きたらニッコリ「おはよう」と言う”“1日1回犬と散歩にでかける”といった緩い目標を掲げ、患者としての活力を維持しながら、体重、体調の変化、薬、食事の量などをメモ。治療の重要な情報を医師に伝えるべき資料作りのノウハウを教えてくれる。
がんはオーダーメード治療の必要性が叫ばれており、患者発信の情報が治療の重要要素になっている。抗がん剤治療を行う人には必読の書だ。
(WAVE出版 1200円)