男も萌えるアクアリウム入門編
たとえ束の間であっても、男にとっては誰にも邪魔されない癒やしの時間と空間は何よりも欲しいもの。そんな心の底からの欲求に、無口な美女のごとく静かに寄り添ってくれるのがアクアリウムだ。最近では、水のゆらぎや水中の造形に吸い寄せられていく男たちが急増中。今回はそんなアクアリウムの魅力たっぷりの本を4冊ご紹介!単なる水槽オタクと侮れない、素晴らしくも美しい水の世界に溺れてみてはいかが?
魚を飼うための水槽という概念をひっくり返した「水草水槽」というジャンルの楽しさを紹介したのが「すばらしきインドア大自然 水草水槽のせかい」(タナカカツキ著 リトルモア 1500円)だ。
水槽といえば魚を飼うためのものとばかり思っていた漫画家の著者が、「水草水槽」というカルチャーに出合ったのは数年前。何度水替えしてもほんの数日で水が濁って臭いにおいを発していた金魚の水槽が、水草を入れたことで劇的に環境が改善したのがきっかけだった。魚よりもむしろ水草が主役になる水草水槽は、水の中に水草や石や流木を配置して立体的な絵画を作り上げていく「水景画」なる世界。実は世界中にファンが多くいて、毎年「世界水草レイアウトコンテスト」が開催されているというから驚く。