「たった1℃が体を変える」早坂信哉著
温泉治療専門医の著者が、お風呂の温度とつかり方による、さまざまな健康効果を紹介する。
肩こりは温めると痛みが軽くなることは知られているが、お風呂の場合は40度のお湯に10分つかるのが効果的だという。筋肉の緊張が和らぐだけでなく、自律神経の副交感神経にも働きかけ、ストレスによる肩こりも改善してくれるためだ。
また、胃痛にもお風呂がいい。熱いお湯に入ると交感神経が刺激され、胃液を少なくするといわれている。そのため、胃潰瘍などのつらい胃痛には、42度ぐらいの熱いお湯に5分入って休憩を2~3度繰り返すのが有効だ。一方、消化不良による胃の不快感には、胃液の分泌を促す38度ぐらいのぬるいお湯に15分ほどつかるのがお勧めだという。
(KADOKAWA 1200円)