「知られざる天才ニコラ・テスラ」新戸雅章著
エジソンと同時代を生きた偉大な発明家の評伝。
日本人にはなじみが薄いテスラだが、今日の交流電力システムの生みの親で、無線技術の先駆者でもあり、欧米のカリスマ起業家らの尊敬を一身に集める人物だという。1856年、旧オーストリア帝国のクロアチアに生まれたテスラは、アメリカに渡りエジソンの助手となる。独立後、交流電力システムの実用化に成功。他にも無線やラジオなど数々の発明を成し遂げ、現在、私たちの生活に欠かせない交流モーターや蛍光灯などの放電照明、電子レンジなど、すべて彼が発明したか原理を提供したものだという。
エジソンよりも独創的で、アインシュタインよりも魅力的だというテスラの功績をたどる。
(平凡社 820円+税)