「『アメリカの時代』の終焉に生まれ変わる日本」倉本圭造著
経済思想家の著者が、これからの世界で日本が進むべき道を考察した国際関係テキスト。
不透明な時代にあって、確実なのはアメリカが世界で唯一のスーパーパワーだった時代は終わるということ。多極化する世界はより不安定になり、問題を回避するために「欧米社会的な価値観」と「欧米以外の社会の伝統的な文化」の間のハイブリッド型の新しい考え方が必要になる。そうした世界中で解決の糸口が見つからずに困っている問題に「自分たちだけのオリジナルの解決策」を出していける最善のポジションにいるのが実は日本だと著者はいう。日本が秘めるポテンシャルを解説し、新しい世界を日本から作りだす理念と方法を示す。
(幻冬舎 778円+税)