メディアのウェブ化で政治の暴走が加速する!?
取材に充てられていた予算が削られれば、ニュースの質は低下の一途をたどる。アメリカでは対抗権力の役割を果たしてきた地方紙の衰退で、腐敗性が高い州議会での審議についてほとんど報じられなくなった。海外特派員数もこの7年の間で24%も減少した。メディアが弱体化し政治情報のニュースが少なくなれば、政治の暴走も招きかねない。
ウェブ化の波を止めることは不可能だが、クラウドファンディングや非営利メディア会社の活用で、民主主義を体現するためのメディアを守ることは可能だと本書。日本のメディアも新たな形を模索する必要がありそうだ。