「1985」鷲田康著

公開日: 更新日:

 1981年、フロリダにいた阪神の二軍監督・安藤統男は小津社長に電話で呼び戻され、5年契約で一軍の監督を任された。

 成果が出始めた3年目に、事件が起きる。本塁打王のタイトルをめぐってファン無視の〈四球合戦〉が行われた。安藤が提案した「勝負」を中日・山内監督が拒否していたのだ。安藤はこのシーズン限りで辞任。後任の吉田義男の指揮下で阪神は好スタートを切った。ところが、85年8月、御巣鷹に墜落した日航機に中埜社長が乗っていたことが分かり、動揺して巨人に3連敗。その夜、川藤は岡田にこう言った。

「明日、みんな集めろや」

 阪神が初の日本一に輝いた年を描くノンフィクション。(文藝春秋 1500円+税)


【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出