「嵐を呼ぶ女」和久田正明著

公開日: 更新日:

 金吾は、ある夜、帰宅した定町廻り同心の父・寛十郎から母とは別の女に恋をしてしまったと打ち明けられる。3日後、寛十郎が何者かに殺された。無外流の使い手だった寛十郎だが、抜刀した形跡はなく心臓をひと突きされていた。寛十郎に仕えていた岡っ引きの辰五郎は、父を失い腑抜けになってしまった金吾に見切りをつけ、十手を返上して引退したと見せかけ、仲間と密かに下手人を捜す。事情を知った辰五郎の孫・小夏も、反対を押し切り下手人捜しに加わる。

 一方、母の一言で我に返った金吾も見習同心の仕事のかたわら、わずかな手がかりをもとに父が恋したという女を捜す。(「からすねこ」)

 女十手持ちの小夏を主人公にした連作時代小説。(光文社 640円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    べた褒めしたベッツが知らない、佐々木朗希"裏の顔”…自己中ぶりにロッテの先輩右腕がブチ切れの過去!

  2. 2

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    巨人・田中将大“魔改造”は道険しく…他球団スコアラー「明らかに出力不足」「ローテ入りのイメージなし」

  5. 5

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  1. 6

    佐々木朗希いったい何様? ロッテ球団スタッフ3人引き抜きメジャー帯同の波紋

  2. 7

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…

  3. 8

    佐々木朗希を徹底解剖する!掛け値なしの評価は? あまり知られていない私生活は?

  4. 9

    大阪・関西万博の前売り券が売れないのも当然か?「個人情報規約」の放置が異常すぎる

  5. 10

    僕に激昂した闘将・星野監督はトレーナー室のドアを蹴破らんばかりの勢いで入ってきて…