「下町呑んだくれグルメ道」畠山健二著

公開日: 更新日:

 下町生まれの著者によるB級グルメエッセー。

 充実した朝食にありつきたいときは大衆食堂に行くという氏。昼や夜に外食をするのはケチくさい人間のやることで、多くの人が満員電車に揺られている時間に外食することこそが心のぜいたくなのだと。そして、行きつけの「五つ星」大衆食堂の極上メニューと、7年通って編み出した裏技を披露。その他、録画しておいた時代劇を見るときに欠かせないカリカリ梅、テキ屋の元締がその極意を知りたがった行列のできる露店の「ヤキソバ」の作り方、それが食べたくてカレーにするのではないかと錯覚してしまう福神漬けを食べる作法など。

 少々のお色気を隠し味に笑いに包んでつづる食への飽くなきこだわり。(河出書房新社 760円+税)


【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭