「犬、そして猫が生きる力をくれた」大塚敦子著

公開日: 更新日:

 米国の女子刑務所で30年以上前に始まった介助犬育成プログラム「プリズン・ペット・パートナーシップ」の活動を紹介するリポート。

 同プログラムは、飼い主が飼えなくなった保護犬を訓練して、介助犬やセラピー犬として、障害のある人のもとに送り出すというもの。犬と接することにより、受刑者たちの心のバリアーが取り除かれ、介助犬の訓練をすることが生きる目的ともなり、社会復帰への道を踏み出すことができるという。近年は猫の受け入れも始まり、設立以来700匹以上を介助犬やセラピー犬、ペットとして送り出してきた。

 殺人犯のコニーとラブラドールのアラニスなど、受刑者と動物たちのドラマを紹介しながら、日本でも始まったその活動の実際を伝える。(岩波書店 860円+税)


【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」