人は他人に肌に触れてもらうことで、病気や対人ストレスが改善する。英国赤十字社が開発したセラピューティック・ケアの施術者が初対面の人に肩と背中を30分間なでたりこねたりするケアを行った。その後、絆をつくるのに重要な役割を果たすオキシトシンというホルモンの濃度を測定したら、施術を受けた人の濃度が上がっただけでなく、施術者はもっと大きく上昇していた。
また、うつ病の母親の体は硬直していて、子どもに優しい触れ方ができにくいが、母親をしっかり抱きしめてあげると子どもからのサインに敏感に反応できるようになる。臨床発達心理士がスキンシップの癒やしの力を紹介。(草思社 1300円+税)