「ズッコケ 中年三人組 42歳の教室戦争」那須正幹著
休日、まもなく42歳の中学教師ハカセは幼いときの遊び場だった花山神社に向かう。前夜、飲み屋で幼馴染みのハチベエやモーちゃんから神社の片狛犬が工事で移動させられたと聞いたからだ。場所が変わった狛犬を見たハカセは、この狛犬を動かすと災いが起きるという言い伝えがあったことを思い出す。言い伝え通り、小学6年のときにハチベエとともにその異変に巻き込まれたことも。
帰り道、コンビニを営むハチベエ宅によると、顔を腫らした長男の一平が家から飛び出してきた。ハチベエ夫婦は高校2年の一平に手を焼いているようだ。数日後、ハカセはモーちゃんからも中学でいじめに遭っている娘のことで相談を受ける。
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