「ささやかな頼み」ダーシー・ベル著、東野さやか訳

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 5歳の息子を育てるシングルマザーのステファニーは、ママ友のエミリーから彼女の息子・ニッキーを預かる。だが、エミリーがそのまま姿を消してしまう。

 エミリーの勤務先や海外出張中の彼女の夫ショーンに連絡をするが、相手にしてもらえず、不安になったステファニーは、運営する子育てブログで読者に協力を求める。

 ショーンが帰国し、ようやく警察も動き出す。何回も顔を合わすうちに、ステファニーは次第にショーンに引かれていく。彼が妻に200万ドルの生命保険をかけていたことが分かるが、ステファニーの心は動じない。ステファニーが親友への罪悪感と欲望のはざまで苦しむ中、エミリーが遺体で見つかる。

 刊行直後にハリウッドでの映画化も決まった戦慄の長編サスペンス。(早川書房 1060円+税)

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