「肺炎がいやなら、のどを鍛えなさい」西山耕一郎著

公開日: 更新日:

 健康長寿のために衰えさせてはいけない体の機能といえば、足腰の筋肉や血管などが思い浮かぶ。しかし、それ以上に重要なのが、食べ物をのみ込む力、つまり嚥下機能だ。

 食べる=生命活動の維持であることは言うまでもないが、最近では嚥下機能が低下することでリスクが高まり、高齢者の“命取り”にもなる誤嚥肺炎が問題となっている。のみ込む力をどれだけキープできるかは、寿命を決定づける鍵と言っても過言ではないのだ。

 嚥下機能を衰えさせないためには、のどを鍛えることが大切。カラオケは非常に有効で、しっかりと声を出して歌うことで、嚥下の際に働く喉頭拳上筋群と呼ばれる筋肉が鍛えられる。日頃からよくおしゃべりをするのもいい。加齢によるのどの筋肉の衰えは、女性よりも男性の方が顕著であるというデータがある。これは、女性の方がおしゃべり好きであることが関係している可能性があると本書。

 1日数分でできる、「のど体操」を習慣づけるのもお勧めだ。たとえば、顎先に両手の親指をあてて顎を持ち上げ、一方で顔は下へ向けて顎を引く。押し合いっこの状態を5秒間キープし、これを5~10回繰り返そう。空のペットボトルをくわえて膨らませたりしぼませたりする体操も、のどの筋肉に効くという。全身の筋トレ同様、のども地道に鍛えて、嚥下機能をキープしよう。(飛鳥新社 1111円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    田中圭“まさかの二股"永野芽郁の裏切りにショック?…「第2の東出昌大」で払う不倫のツケ

  2. 2

    永野芽郁“二股肉食不倫”の代償は20億円…田中圭を転がすオヤジキラーぶりにスポンサーの反応は?

  3. 3

    永野芽郁「二股不倫」報道で…《江頭で泣いてたとか怖すぎ》の声噴出 以前紹介された趣味はハーレーなどワイルド系

  4. 4

    大阪万博「遠足」堺市の小・中学校8割が辞退の衝撃…無料招待でも安全への懸念広がる

  5. 5

    「クスリのアオキ」は売上高の5割がフード…新規出店に加え地場スーパーのM&Aで規模拡大

  1. 6

    のんが“改名騒動”以来11年ぶり民放ドラマ出演の背景…因縁の前事務所俳優とは共演NG懸念も

  2. 7

    「ダウンタウンDX」終了で消えゆく松本軍団…FUJIWARA藤本敏史は炎上中で"ガヤ芸人"の今後は

  3. 8

    189cmの阿部寛「キャスター」が好発進 日本も男女高身長俳優がドラマを席巻する時代に

  4. 9

    PL学園の選手はなぜ胸に手を当て、なんとつぶやいていたのか…強力打線と強靭メンタルの秘密

  5. 10

    悪質犯罪で逮捕!大商大・冨山監督の素性と大学球界の闇…中古車販売、犬のブリーダー、一口馬主