連載<10> 「したけど一回だけよ」と由貴子は認めた
今まで由貴子のメールを待ったことはなかったが、さすがに日曜から四日も連絡がないと気に掛かった。
――キコ、安孫子とは本当に一回きりだったのかよ。
そう聞いた後の由貴子の物悲しそうな表情は翔馬の脳裏に焼き付いたままだ。それでも一晩たった翌朝には、由貴子にいつもの明…
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