「図説日本のメディア[新版]」 藤竹暁、竹下俊郎編著
かつては新聞や雑誌、放送などのメディア企業のみが情報発信をしていたが、インターネット時代になると、ブログなどで個人も発信できるようになった。また、インターネット事業者がニュースの配信をするようになり、ニュースサービスの生産と流通が分離することに。それがニュースの価値付けの変化を促す。 ポータルサービスでは新聞社が1面のトップに掲載した記事が優先されるとはかぎらない。テレビの視聴率至上主義が番組の低俗化を招いたように、インターネットで閲覧数至上主義が市場を席巻し、人目を引く画像や動画で閲覧数を集めるバイラルメディアが登場して、トラブルを起こしている。
マスコミ関係者必読の一冊。
(NHKブックス 1500円+税)