「百まで生きる覚悟」春日キスヨ著
人生100年時代に突入。しかし、家族の形が変化し、結婚した子世代世帯との同居は少数となり、自力で80~100歳代の長寿期を乗り切るしかない高齢者が増えている。
長寿期が長くなるにつれ、多くの人が望む「ピンピンコロリ」と逝けない時代となり、人の世話が必要になる最晩年期が待つことを覚悟しなければならない。その時期を「どこで誰の世話を受けて生きていきたいか」「そのためには何が必要か」「自宅に住み続けたいならどんな備えが必要か」など、元気なうちに備えておくほうがよいという。
本書は、家族社会学者が、90代以上の「元気長寿者」への聞き取り調査の結果を紹介しながら、どのような身じまいの支度をすべきなのか明らかにする終活テキスト。
(光文社 820円+税)