「リベラルは死なない」 井手英策編
旧民主党、民進党の政策ブレーンを務めていた編者は、貧しい人の救済を訴えるそれまでのリベラルと一線を画し、弱者を救うのではなく、弱者を生まない社会、低所得者も含めたすべての人たちが未来の不安から解き放たれる社会を目指す「All for All(みんなの税は、みんなのために。)」を理念とする政策を立案。消費税を軸に、みんなで痛みを分かち合い、同時に富裕層も含めたすべての人たちの命と暮らしを保証していくという提案だ。 だが、2017年の総選挙を前に民進党が分裂。その政策を基本とした選挙公約は日の目を見なかったが、その後も議員とともに政策深化の議論を重ねてきた。
本書は、その成果をまとめた超党派の現役議員による政策論集。
(朝日新聞出版 810円+税)