「『複業』で成功する」元榮太一郎著
自らも弁護士・経営者・国会議員の3足のわらじを履く著者による「複業」のススメ。
「副業」が本業以外の仕事を指すのに対し、「複業」は本業ともいえる仕事を複数もつこと。「働き方改革」で副業解禁が推し進められる一方、終身雇用・年功序列・企業別組合といった日本型雇用システムは制度疲労に陥り、日本はこれから「複業社会」へと移行するのは必至。社員の副業を推進することで、成長したり、離職率が下がった企業も多々ある。
しかし、いまだに副業禁止の企業も多い。ところが企業が就業規則で規定する副業禁止は、法的拘束力を伴うものではない。そうした法律的な問題をはじめ、兼業か起業か、成功と失敗の分かれ目など、複業人生への工程を細かく解説。
(新潮社 740円+税)