「AKIRA」(全6巻) 大友克洋著

公開日: 更新日:

 1982年12月から90年6月にかけて「週刊ヤングマガジン」で連載された。

 1982年に関東地区に新型爆弾が投下され東京は壊滅。それを引き金に第3次世界大戦が起こる。物語は復興途上にある2019年のネオ東京から始まる。主人公の金田は職業訓練校に通う健康優良不良少年。彼が率いるバイクの一団が高速道路で奇妙な男と遭遇。小男を避けようとしてケガをした鉄雄はその後、異常な能力を発揮するようになる。一方、金田はその小男を捜すアーミーと都市ゲリラの抗争に巻き込まれ、やがてこの一連の騒動の中心に「AKIRA」という存在がいることを知る……。

 超能力、未来都市、軍や反政府勢力の闘いぶりが圧倒的な迫力で描かれる。作中の20年に東京オリンピックの開催が予定されているという「予言」も話題になっている。時代が「AKIRA」に追いついたかのようだ。

(講談社 各838円+税)

【連載】名作でよむ破綻した近未来

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出