竹内薫(サイエンス作家)

公開日: 更新日:

6月×日 4月と5月は、経営するインターナショナルスクールも完全にZOOM授業に移行していた。しゃかりきで準備して、教職員はへとへとだが、なんとか生徒の学力は維持できたか。でも、分散登校が始まり、生徒の体力が極端に落ちていて心配だ。ちなみに我が家は、ずっと、親子でロードバイクでヒィヒィいいながら坂を登って体力維持に努めていた。というわけで原田尚著「サイクリーマン」(講談社 610円~+税)全3巻を読了。ほんわかしていて、自転車好きにはたまらないマンガだけど、あっけなく連載中止?続きが読みたいんですけどぉ……。

6月×日 生徒たちと算数の授業。クラウド上で宮岡悦良著「数学の道具箱 Mathematica 基本編」(近代科学社 3800円+税)の問題を解く。第4次産業革命が到来し、算数や数学の道具も、紙と鉛筆とソロバンから、数学プログラムへと移行している。これからの子どもたちは、ネット上の数学プログラムと一緒に生きてゆくのだろう。

6月×日 2ヶ月間お休みだったカポエイラのレッスンが再開。外出自粛中、ひたすら室内で筋トレに励んできたので、ちょっぴり逆立ちの自立ができるようになってきた。みんなとカポエイラができるのが、新鮮ですごく嬉しい。レッスン後、日本全国の小学生~大人の参加者と、オンライン文章講座。星新一さんの「きまぐれロボット」(理論社 1200円+税)を音読したり、お題に沿った提出作品の講評をしたり。子どもたちが星新一風のショートショートを巧く書いてくるので驚かされる。なかには、現実と虚構が入り交じったメタフィクション風の作品もあって、本職の作家もたじたじ。

6月×日 実に2ヶ月半ぶりに電車に乗った。喘息持ちで、過去に3回肺炎に罹っているので、新型コロナでは高リスク予備軍。常に細心の注意を払っている。でも、マスクをつけていない人もちらほら。ワクチンができるまでは第2波、第3波に備えないといけない。帰宅したら洋服はぜんぶ洗濯し、すぐに風呂に入るべし!

【連載】週間読書日記

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 2

    “氷河期世代”安住紳一郎アナはなぜ炎上を阻止できず? Nキャス「氷河期特集」識者の笑顔に非難の声も

  3. 3

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  4. 4

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  5. 5

    大阪万博の「跡地利用」基本計画は“横文字てんこ盛り”で意味不明…それより赤字対策が先ちゃうか?

  1. 6

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  2. 7

    大谷「二刀流」あと1年での“強制終了”に現実味…圧巻パフォーマンスの代償、2年連続5度目の手術

  3. 8

    国民民主党は“用済み”寸前…石破首相が高校授業料無償化めぐる維新の要求に「満額回答」で大ピンチ

  4. 9

    野村監督に「不平不満を持っているようにしか見えない」と問い詰められて…

  5. 10

    「今岡、お前か?」 マル秘の “ノムラの考え” が流出すると犯人だと疑われたが…