<44>無実の人を殺してしまった…
それからさらに一週間が経った。櫛川先生の事件の捜査は芳しくないようで、たまに帰宅してくる父親の顔にも疲労の色が浮かんでいた。そんな父親と久しぶりに夕食を共にした。
「父さん」
「なんだ」
父親は疲れたような笑みを向ける。
「図書館の西口さん、階段から落…
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