「ホスト万葉集」俵万智・野口あや子・小佐野彈編

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 2018年夏、歌舞伎町の書店「歌舞伎町ブックセンター」で、歌舞伎町のホストたちに即興で短歌を作らせる企画が行われた。それ以後、続けられた歌会で、ホストクラブなどを経営する手塚マキとホスト75人が詠んだ作品を集めたもの。

 歌人の小佐野は、ホストは客とLINEでやりとりするが、短い文章にパワーワードが詰まっているので、歌を詠めないはずはないと考えた。

「フィーリング話ができる人呼んで だけど指名はただのイケメン 藍之助」といったホストの日常を詠んだものや、「歌舞伎町東洋一の繁華街不要不急に殺される街 江川冬依」など、コロナ騒動を詠みこんだ作品も。ホスト用語の簡単な解説つき。

(講談社 1300円+税)

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