「信州・諏訪湖連続殺人 人情刑事・道原伝吉」梓林太郎著

公開日: 更新日:

 松本署管内で、5歳の智則が保護された。刑事の道原らは、8日前に姿を消した智則の母親・未砂子の行方を捜す。32歳の未砂子は、離婚後、智則を一人で育てていたようだ。

 智則はピアノの個人レッスンを受けていたようだが、講師が誰だか分からない。道原らが母子の家を調べると、ベッドの下から1億5000万円の入ったトランクが出てくる。やがて、金は諏訪市に住む精密機器メーカー創業者の息子で元夫の古屋が慰謝料として未砂子に渡したものだと分かる。未砂子には兄と妹がいるが、17歳で出奔した兄・哲哉の所在は分からない。

 数日後、異臭騒ぎがあった空き家で未砂子の遺体が見つかる。検視の結果、首つり自殺を装った他殺と判明する。

 人気旅情ミステリーシリーズ最新作。

(徳間書店 900円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人が戦々恐々…有能スコアラーがひっそり中日に移籍していた!頭脳&膨大なデータが丸ごと流出

  2. 2

    【箱根駅伝】なぜ青学大は連覇を果たし、本命の国学院は負けたのか…水面下で起きていた大誤算

  3. 3

    フジテレビの内部告発者? Xに突如現れ姿を消した「バットマンビギンズ」の生々しい投稿の中身

  4. 4

    フジテレビで常態化していた女子アナ“上納”接待…プロデューサーによるホステス扱いは日常茶飯事

  5. 5

    中居正広はテレビ界でも浮いていた?「松本人志×霜月るな」のような“応援団”不在の深刻度

  1. 6

    中居正広「女性トラブル」フジは編成幹部の“上納”即否定の初動ミス…新告発、株主激怒の絶体絶命

  2. 7

    佐々木朗希にメジャーを確約しない最終候補3球団の「魂胆」…フルに起用する必要はどこにもない

  3. 8

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 9

    フジテレビ「社内特別調査チーム」設置を緊急会見で説明か…“座長”は港社長という衝撃情報も

  5. 10

    中居正広「女性トラブル」に爆笑問題・太田光が“火に油”…フジは幹部のアテンド否定も被害女性は怒り心頭