「ニッポン巡礼」アレックス・カー著

公開日: 更新日:

 日本で暮らし、古民家再生の仕事で全国を巡ってきた著者が、日本の神髄に気づかせてくれる知る人ぞ知る「かくれ里」を巡るビジュアル紀行。

 巡礼の旅は、比叡山麓の「日吉大社」から始まる。8世紀末、最澄が延暦寺を開創する際に、その前まで比叡山を守っていた神々を寺の守護神として祭ったのが日吉大社の始まり。現在の静寂からはうかがい知れない天台宗との激しい対立の歴史や、桃山文化絶頂期に建設された社殿の美しさ、天海大僧正の廟所である慈眼堂などを解説。

 さらに同じ市内の牛塔や石山寺にも足を運ぶ。他にも、舞踏の創始者・土方巽と写真家の細江英公による写真集「鎌鼬(かまいたち)」の撮影地・秋田県の羽後町田代をはじめ、鳥取県八頭町、奄美大島など10の旅を多くの写真とともにつづる。

(集英社 1400円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    僕がプロ野球歴代3位「年間147打点」を叩き出した舞台裏…満塁打率6割、走者なしだと.225

  2. 2

    大谷翔平が看破した佐々木朗希の課題…「思うように投げられないかもしれない」

  3. 3

    “玉の輿”大江麻理子アナに嫉妬の嵐「バラエティーに専念を」

  4. 4

    巨人「先発6番目」争いが若手5人で熾烈!抜け出すのは恐らく…“魔改造コーチ”も太鼓判

  5. 5

    不謹慎だが…4番の金本知憲さんの本塁打を素直に喜べなかった。気持ちが切れてしまうのだ

  1. 6

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  2. 7

    バント失敗で即二軍落ちしたとき岡田二軍監督に救われた。全て「本音」なところが尊敬できた

  3. 8

    【独自】フジテレビ“セクハラ横行”のヤバイ実態が社内調査で判明…「性的関係迫る」16%

  4. 9

    大江麻理子アナはテレ東辞めても経済的にはへっちゃら?「夫婦で資産100億円」の超セレブ生活

  5. 10

    裏金のキーマンに「出てくるな」と旧安倍派幹部が“脅し鬼電”…参考人招致ドタキャンに自民内部からも異論噴出