「あなたの隣の精神疾患」春日武彦著

公開日: 更新日:

 精神疾患の実際と対処法を解説する入門書。いまや多くの人が患う「うつ」だが、さまざまなケースが混在しており、一律に扱うべきではないという。同情すべき場合も、叱咤すべき場合も、そして服薬や入院が必要な場合もあり、それらを見分けるのが先決だそうだ。

 現実的には「抗うつ薬」がよく効くタイプは「従来型うつ病」で、発症年齢が比較的高い。一方の「新型うつ病」はマスコミ用語であり、神経症やパーソナリティー障害などが「うつ状態」を呈しているケースをそうネーミングしただけだという。その神経症やパーソナリティー障害、統合失調症などの精神疾患の具体的な症状やかかりやすいタイプ、治療・対応法から、近親相姦や引きこもりの舞台となる家の問題まで。現代人必須の知識を伝授。

(集英社インターナショナル 1012円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    西武ならレギュラー?FA権行使の阪神・原口文仁にオリ、楽天、ロッテからも意外な需要

  2. 2

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  3. 3

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  4. 4

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏の勝因は「SNS戦略」って本当?TV情報番組では法規制に言及したタレントも

  5. 5

    小泉今日子×小林聡美「団地のふたり」も《もう見ない》…“バディー”ドラマ「喧嘩シーン」への嫌悪感

  1. 6

    国内男子ツアーの惨状招いた「元凶」…虫食い日程、録画放送、低レベルなコース

  2. 7

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  3. 8

    首都圏の「住み続けたい駅」1位、2位の超意外! かつて人気の吉祥寺は46位、代官山は15位

  4. 9

    兵庫県知事選・斎藤元彦氏圧勝のウラ パワハラ疑惑の前職を勝たせた「同情論」と「陰謀論」

  5. 10

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇