「花束は毒」織守きょうや著

公開日: 更新日:

 何げなく入った店で、木瀬は子どもの頃の家庭教師、真壁と再会した。真壁に脅迫状が送られてくることを知った木瀬は、ためらう真壁の代わりに、インターネットで見つけた探偵会社を訪れる。応対したのは中学の先輩、北見理花だった。

 木瀬が、結婚を控えた真壁の元に「良心があるのなら、結婚をやめろ」という手紙がたびたび届くことを説明すると、北見はその手紙の消印がS県N市であることに注目した。それは木瀬が子どもの頃住んでいたところだった。木瀬が引っ越した後、真壁は強姦容疑で逮捕され、大学を中退してその町を去ったのだ。過去の忌まわしい事件に仕掛けられた悪意の罠を描く戦慄のミステリー。

(文藝春秋 1870円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中丸雄一の密会騒動“体の関係ナシ”で謹慎?アダとなった“旧ジャニーズ随一”お茶の間好感度の高さ

  2. 2

    来年引退決断の柔道ウルフ・アロン「『心残りはある』って言ってしまったんですけど、『やっぱりねえな』と(笑)」

  3. 3

    中日「ポスト立浪」に浮上する“第3の男” 侍J井端弘和監督、井上一樹二軍監督の名前が挙がるが…

  4. 4

    「建築界のノーベル賞」受賞の権威が大阪万博をバッサリ!“350億円リング”「犯罪だと思う」

  5. 5

    寛解直前で数値が上昇…タレントの山本量子さん語るがんとの闘い

  1. 6

    阪神岡田監督の焦りを盟友・掛布雅之氏がズバリ指摘…状態上がらぬ佐藤輝、大山、ゲラを呼び戻し

  2. 7

    「海のはじまり」は地に落ちたフジ月9の象徴か…TVコラムニストが薦める意外な視聴者層

  3. 8

    高野連を直撃「甲子園でリクエスト制度なぜ導入されず?」

  4. 9

    大阪万博はうっすらウンコ臭い? “腐った卵”硫化水素が流出も「対策これから」の体たらく

  5. 10

    これも防災対策のひとつ? 「ソーラー充電器」は買っても秘密にしておけ