「DX時代に考える シン・インターネット」村井純、竹中直純著
「日本のインターネットの父」と呼ばれる村井氏と、さまざまな分野のネット化に尽力してきたプログラマーの竹中氏が、日本のインターネットの「これまで」と「これから」を語り合う対談集。
まずは新設されたデジタル庁について。村井氏は、「教育」と「医療」だけは徹底してデジタル化をすべきと提言。なぜならば災害対策につながっているからだという。さらに全国の小中学校が10ギガでつながり、子供たちがコンピューターをバリバリ使うようになったら、10年後、その子供たちは日本を支える力になると。日本のコロナ対策の失敗も自治体のデジタル化が進んでいなかったからだと指摘。なぜ日本のデジタル化が進んでいないのか、その背景を明らかにしながら、デジタル社会の未来を展望する。
(集英社インターナショナル 880円)