「魔の山」ジェフリー・ディーヴァー著 池田真紀子訳
ギグハーバーの教会でカギ十字の落書きがされたり、十字架が燃やされ、管理人と信徒伝道者が銃撃されて負傷するという事件が発生した。容疑者はアダム・ハーパーとエリック・ヤングという2人の若者だ。
ピアース郡が5万ドル、エリックの両親らから900ドルの懸賞金が提供された。懸賞金ハンターのコルター・ショウはエリックの両親の依頼を受け、2人の行方を探る。雑貨屋で修養センターのような施設についての情報をつかみ、10分後、2人を発見。声をかけるとアダムは崖から身を投げた。エリックは「僕らはやってないのに」と言う。ショウはオシリス財団が運営するカルト村に潜入することに。
流浪の探偵がカルト集団の目的を暴く。
(文藝春秋 2750円)